サッカーと富士山が静岡県の経済を支えている

静岡県と聞くと、「サッカー」や「富士山」といった単語を思い浮かべる人が多いでしょう。まずサッカーが何故が盛んなのかというと、明治時代末期に、藤枝東高校の前身校の校長が日本で初めて野球ではなく、サッカーに取り組み始めたのがきっかけです。その後、昭和時代に入ってプロ野球が一世を風靡するようになりましたが、静岡県にはプロ球団がなかった事もあって野球人気に火が付く事はありませんでした。

一方、高校サッカー界で県勢が大活躍してTV中継でおなじみの県出身スター選手が次々に誕生する中、小さい子供達は野球選手ではなくサッカー選手を目指すようになります。そういった背景の中、静岡は日本一のサッカー王国へと進化していきました。1993年にJリーグが発足すると、清水エスパルス・ジュビロ磐田の2チームが大活躍し、静岡県に大きな経済効果をもたらし続けます。

サッカー同様に、日本一高い山である富士山も静岡県に大きな経済効果をもたらしてきました。なお、富士山には大きく分けて4つの登山道が存在しますが、そのうち3つは静岡県内を通っています。山頂まで行きたい場合、御殿場口であれば標高1,400m台、須走口は1,900m台、富士宮口に至っては2,300m台の5合目まで車やバスで向かう事が可能です。そして、5合目から登れば、実は意外と短時間で登頂することができます。さらに空気が澄んでいるため、晴れた夏の夜であれば標高2,000m以上の場所で都会では決して見られない天の川を肉眼で確認できるスポットもあります。